北鎌倉駅から鎌倉街道を大船方面に向かい十王堂橋のあたりで左に折れて住宅地を歩いていくと光照寺がある。時宗遊行寺派で、山号は西台山(せいたいさん)。正式には英月院光照寺。もと藤沢清浄光寺の末寺。開山は一向。本尊は阿弥陀如来。明治5年(1872)に台の東渓院が神仏分離令が廃止された折りに、釈迦如来坐像や山門などが光照寺に移ってきた。山門はキリスト教の十字の紋をのせた「くるす門」と知られている。隠れキリシタンの燈台とともに江戸期の隠れキリシタンの名残であるとされる。また境内には「おしゃぶき」という石塔があって、それを拝むとせきや喘息が治ると伝えられている。


光照寺
撮影日:2012年2月
鎌倉市山ノ内
(鎌倉郡山之内村)


位置

参考文献

『鎌倉の寺 小事典』、かまくら春秋社、2001年

2012/09/17 UP
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