鶴岡八幡宮の三の鳥居の前から東へ進むと突き当りに宝戒寺がある。天台宗で山号は金龍山。正式には釈満院円頓宝戒寺。この場所は北条執権屋敷の跡であるとされ、元弘3年(1333)の新田義貞の鎌倉攻めによる戦死者を弔うため、後醍醐天皇が足利尊氏に命じて建立された。もと上野寛永寺の末寺、比叡山延暦寺の末寺。本尊は地蔵菩薩で、別名「経読み子育て地蔵」また「唐仏地蔵」と呼ばれ、県の重要文化財である。他に本堂には本尊地蔵菩薩脇侍の梵天、帝釈天立像、十王像、水子地蔵、十一面観音、秘仏で宝戒寺第二世唯賢和尚像などがある。太子堂には聖徳太子像、歓喜天堂には秘仏の大聖歓喜天などがある。
本堂