水道路(すいどうみち)から南へ少し行くと啓運寺がある。日蓮宗で山号は松光山(しょうこうざん)。開山は日澄。本尊は三宝祖師。他に船守稲荷を本堂に安置する。文明十五年(1483)に開かれ、日澄の死後は明治の末まで名越の長勝寺の住職がここの住持を兼任した。『新編鎌倉志』によると啓運寺はもと妙法寺といい、大町の妙法寺をもと啓運寺といったと書かれている。また長勝寺も啓運寺といったという。本堂は昭和8年(1933)に再建されたものである。この寺の本堂を一時期、日本画家の黒田清輝がアトリエにしていたという。


啓運寺
撮影日:2010年10月27日
鎌倉市材木座3丁目
(鎌倉郡乱橋材木座村)

入口 本堂 本堂 啓運寺前 啓運寺前

位置

参考文献

『鎌倉の寺 小事典』、かまくら春秋社、2001年
(ジャパンナレッジ版)『日本歴史地名大系』、平凡社

2011/1/3 UP
2018/07/31 CSS化
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