円光寺の南側にあるのは貞宗寺である。浄土宗で山号は玉縄山。正式には珠光院貞宗寺と称する。本尊は阿弥陀如来。開山は星蓮社暁誉源栄。もと芝の増上寺の末寺であった。徳川秀忠の生母・愛の方の母である貞宗尼の隠棲地に、尼の没後、寺を建立したのが始まりと伝える。一時期荒廃していたが、5世住持の法蓮社輪誉利転の時に中興された。その後、徳川家から寺領寄進が行われた。境内には本堂や庫裏がある。


貞宗寺
撮影日:2017年9月5日
鎌倉市植木


位置

参考文献

『鎌倉の寺』、かまくら春秋社、2001年
『鎌倉古社寺辞典』(吉川弘文館、2011年)

2017/09/05 UP
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