鶴岡八幡宮西側の出口より道路を渡り、小袋坂旧道を向かうと坂の途中に青梅聖天社がある。小さな地域持ちの社で、聖天像(歓喜天)ならびに勝軍地蔵を祀る。昔、鎌倉の将軍が病気になり、時期でもないのに梅を所望した。あちこち探すうちにこの社の前ににわかに梅がなり、これを将軍に捧げると将軍の病気は治った。これにより青梅聖天と名付けたと伝えられる(『新編鎌倉志』)。『新編相模国風土記稿』によると鶴岡八幡宮相承院の什宝の項目に「聖天像一躯 慈覚西土より請来の像にて押手聖天と称す」という記述がある。境内には丸山稲荷と称する社がある。この社の前の坂を聖天坂と言う。かつての小袋坂であるが、新道の建設によってこの先で途切れている。


青梅聖天
撮影日:2011年6月4日
鎌倉市扇ガ谷2丁目
(鎌倉郡扇ヶ谷村)

         
         

位置

参考文献

『かまくら子ども風土記(改訂十版)』、鎌倉市教育委員会、1991年
白井永二『鎌倉辞典』、東京堂出版、1992年
奥富敬之『鎌倉史跡事典コンパクト版』、新人物往来社、1999年
吉田茂穂『鎌倉の神社』、かまくら春秋社、2002年

2011/10/20 UP
2015/01/17 CSS改修