JR北鎌倉駅から線路際を大船方面に進むと市場と呼ばれる地域に出る。線路に面した森にあるのが八幡神社である。鶴岡八幡宮に対して通称「小八幡さま」や「小八神社」と呼ばれている。祭神は応神天皇。例祭は7月22日。台上町市場の鎮守。社伝は享保20年(1735)に、この地の領主であった別所氏が石清水八幡宮を勧請したのがはじまりと伝える。なお、この八幡神社の境内には地区の所有の地蔵と聖観音のお堂があったが(『かまくら子ども風土記』)、昭和40年(1965)頃に取り壊され、仏像二体は市場公会堂に移された。末社に稲荷社がある。


小八幡さま
撮影日:2010年10月27日
鎌倉市台
(鎌倉郡台村)

境内へ続く石段 鳥居 庚申塔 境内 本殿
境内 境内 平場があった。観音堂跡はここだろうか。 本殿

位置

参考文献

『鎌倉市史』社寺編、吉川弘文館、1954年
『かまくら子ども風土記(中)(改訂十版)』、鎌倉市教育委員会、1991年
吉田茂穂『鎌倉の神社』、かまくら春秋社、2002年

2010/11/11 UP
2010/11/26 誤記の訂正
2015/01/24 CSS改修